2018年3月1日木曜日

隊員/気水圏一般観測研究夏隊員の場合


 この[隊員]ページ第59次南極地域観測隊の隊員のうち一部に個人的にインタビューをし、纏めたものです。個人の詳細については深く立ち入らず、内容は

  • 南極での仕事 :何をするために南極に来たか
  • 南極に来た経緯:どうすれば南極に来られるか

に集約されています。



南極での立場

一般観測研究(気水圏)の夏隊員。

南極での仕事

テーマ『全球生物科学的環境における東南極エアロゾルの変動』に関連した、砕氷船しらせ船上でのエアロゾル観測機器の保守点検および観測。
自分の観測としてエアロゾルインパクターを用いたエアロゾルの粒径ごとの存在の観測。


南極に来た経緯

2017年3月にテーマ『全球生物科学的環境における東南極エアロゾルの変動』の担当者から公募があり、闇会員となっているエアロゾル学会からのメールで公募の存在を知った。公募には期間や業務内容などが詳しく書いてあった。
実際に応募してみると、他に応募者がいなかったせいか、面接・試験等は特になく、すぐに採用されたものの、南極に行っている間の仕事を休むための手続きで5月までかかった。


南極の感想

予想以上に天候や気象条件が厳しく、想像していたよりも天候に左右される部分が多かった。
それと、こんなに料理をすることになるとは思わなかった





管理人から


 一人目。(今回の観測隊の中では)平均ちょい若めくらいの年齢の方です。夏隊員なので現在はしらせ乗船中で帰還中。ちなみにこの記事を載せていいかと許可を取りにメールを書いたら、律儀にしらせ船内の状況も報告してくれて面白かったです。「表面上はとても平和です。僕が知る限りはですが」とか。

 大学はエアロゾル関係(南極で行った観測内容)を学んでいたそうですが、現在はそれとまったく関係ないお仕事をやっています(*1)。それなのに観測隊に参加することになったのは、学会の「闇会員」だったからか。いちばん大変だったのは観測隊への参加ではなく、いかにして仕事を休むかだったようです。
*1) ちなみにエアロゾルというのは大気中の微粒子のことで、いろんな種類のものがそこらへんに浮いているのだけれど、日本で特に話題になるのは黄砂。

 S17に一緒に観測に出かける機会が多かったのですが、ご飯当番に指名されてしまったがために毎日メニューを考え、ご飯を作ってくれました。家ではほぼ料理はしないそうです。

 南極に来た理由に「奥さんから逃げてきた」と冗談めかして言っていましたが、えー、なんだ、これで終わりです。



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Maira Gall