*1) 呼吸するように休載する漫画家。
G=ヒコロウはファミ通ブロス(*2)で『プロフェッサーシャーボ』やっている頃から好きなのですが、ほんとこのおっさん新刊出してくれない。道満晴明はわりとコンスタントに新作出しているけど、G=ヒコロウはほとんど見ないから食えているのか心配になりますね(*3)。
*2) ゲーム雑誌なのか漫画雑誌なのかよくわからない雑誌。表紙が『パラサイト・イヴ』とかでプレステ全盛期なのに毎回『風来のシレン』のページがあったりした。
*3) パンとかね。
久しぶりに新刊だからありがたいのですが、南極にいると当たり前ですがAmazonの荷物受け取れないので、電子版でないと買う意味がありません。電子版出してくれるかな。ヒコロウ、電子版があるの、合作の『ジークンドー』しかないのですよね。Amazonだと。
とはいえ電子版があるにしても、ダウンロードできるのは昭和基地だけ。みずほ基地やドームふじ基地への内陸旅行に出てしまえば、インターネットも使えず、電子版のダウンロードもできません。わたしは9月半ば〜10月半ばと、11月〜2月に内陸旅行に出るので、その前に電子版発売してくれないと。紙版と電子版ずれるのよくあるけど、あれ勘弁していただきたい。
さて、というわけで今回は内陸旅行で直面する危険地帯について書いていきたいと思います。すごい強引だが、珍しく序文の無駄文から繋がったような。
「いつでも死ねる場所」として知られる南極は単純に寒いというだけで死を与えるに値するのですが、南極特有の地形がそれに組み合わさると、よりその危険性が高まります。
- - 割れている:クラック、タイドクラック、クレバス、ヒドンクレバスなど
- - 水が溜まっている:パドル、シャーベットアイスなど
- - 凍っている:裸氷帯など
- - 形がおかしい:プレッシャーリッジ、サスツルギ、ドリフト、ウインドスクープなど
1. 割れている
クラック、クレバスといった「割れている」地形は非常にわかりやすく、その危険度がわかりやすい危険地形です。
どちらも海氷・雪氷上に生じた裂け目のことを指します。山だと小さい指や手が入る程度の割れ目をクラック、人間が入る程度のものをクレバスと大きさで分けているようですが、南極だとそういうわけではなく、大きなクラックもあります。どう使い分けているのかよくわかりませんが、海氷上だとクラック、積雪(氷床)上だとクレバスと使い分けているパターンが多いように感じます。正しい使い方なのかはともかく。
海氷上のクラックのうち、潮の満ち引きによって生じるものをタイドクラックといいます。大きな裂け目になりやすく、雪上車でも足を取られたり、落下の危険性もあります。
→海氷安全講習|昭和基地NOW!!
(http://www.nipr.ac.jp/jare-backnumber/now/back51/20100304.html)
こうしたクラック・クレバスは上を通らないのが最適なのですが、移動のルートによってはそうも言っていられない場合も多々あります。通らなければいけない場合、重要なのは「割れ目に対して直角に渡る」こと。斜めに渡ると落ちやすくなり、危険です。また、道板と呼ばれる木の板(*4)を渡して重量を分散させることも重要で、雪上車が渡る場合でも道板を渡す場合があります。
*4) 燃えることを除けば、耐寒性に優れた高強度の素材である木材は南極でもっとも優れた素材で、建物や車両にも使われる。
とはいえそれが可能なのは、あくまで見えている割れ目。積雪が上に薄く被ってしまったクレバスはヒドンクレバスと呼ばれ、察知が非常に難しくなります。配られた資料では「大陸旅行では最も注意しなければならない」とか書かれているんですが、どうせいいうねん。
2. 水が溜まっている
水溜まりです。
海氷の上の積雪の重みで、海氷が沈んだとき、そこに割れ目があると海水が染み上がってきます。こうなると積雪がどろどろとしたシャーベット状になってしまい、雪上車が上に乗ったときにキャタピラが嵌り、動けなくなります。このような地形をシャーベットアイスと呼びます。
また、夏期間に強い日射にさらされると、海氷上に溶けた雪によって水溜まりができることがあります。これはパドルと呼ばれ、やはり雪上車の足を取るほか、海氷下まで穴が通じている場合は底なしとなっており、雪上車がそのまま沈んでしまう場合もあります。
単に水が溜まっているだけとはいえ、下が不安定な海氷となると非常に危険なのですが、水が溜まっている以上、色が海氷と違っているので、水が溜まっていない場所を通るのがベストです。
3. 凍っている
凍っていれば滑る。これは日本でも起きる現象で、それが南極でも危険なことはわかりやすいでしょう。
さらに凍っているがゆえに起こる南極特有の事故をあげてみると、橇牽引時の衝突がありえます。雪上車は内陸旅行に向かう際はその準備作業のときに、ワイヤーで2トン以上の重さの橇を引いていますが、氷が露出している裸氷帯の上を通ってしまうと、橇が勢いを持って雪上車に衝突してしまうことがあり、大変危険です。これも凍っているところを通らないのがベストです。南極の危険地帯の対処ってこんなのばっかりですが、よく考えるとどこでもそうか。

4. 形がおかしい
形がおかしい程度で文句はつけないでほしい、と農家の方なら思うかもしれませんが、形の影響がもろに出てくるのが南極。
日本では、雪というのは穏やかなものです。しんしんと夜半から降り続けた雪は、どこまでも続く雪原を作り出し、一歩踏み出せばそこに足跡を受け入れます。
が、ここは南極。雪は降り積もるものではなく、押しつぶされ、流され、吹き飛ばされてくるものなのです。低温で雪氷は塊、決まった方向から吹いてくる風は風紋を形作ります。サスツルギはこの風紋が大きく発達したもの。雪上車でその上を走行しようものなら、車両が傾き転倒しかねません。基本的には通らないのがベストですが、通らなくてはいけない場合は例によって垂直に超えます。
また、障害物が存在しているとドリフトという盛り上がりが障害物の左右から後方にかけて形成され、抉られたようになった部分はウィンドスクープとなり、非常に不便な障害物となりえます。
プレッシャーリッジは潮流によって海氷がぶつかりあって形成された小高い丘のようなもので、単純に障害になるのみならず、砕けた箇所から水が染み出し、パドルやシャーベットアイスの原因となります。
以上、今回はこのように南極で脅威になる地形をまとめました。基本はすでに書いたように、
- ・危ないところは渡らない
- ・渡らなければならないなら、その地形に対して垂直に渡る
の2点を押さえておくことが重要となるわけですが、その前にその「危ないところ」を発見しなければならないわけで、それが最も難しいわけです。ちくしょう。すまん罵倒が出た。
頭で書いた通り、今後内陸旅行に出る機会が二度あるので、そのあと帰ってこなかったら死んだと思ってください。今回は以上です。
0 件のコメント
コメントを投稿