このウェブログは2017-2019年に行われる、第59次南極観測隊の一隊員による、南極観測隊に関連する内容を非公式に記載したものです。本内容は、概ね以下の5つに大分されます。
- 南極そのものに関するもの
- 南極観測隊に関するもの
- 南極観測隊員に関するもの
- その他
- 書籍化記録
1) 南極そのものに関する内容 → タグ:南極
第59次南極観測隊(以下、JARE59)は、当たり前ですが南極で活動を行います。南極地域の定義は一般に南緯60度以南の領域で、ここから先は日本とは大きく異なる気候や生態系が待ち受けています。それらについて紹介しつつ、実際に南極にいる間は実際の画像を交えて紹介できればと思います。
→南極/南極の気温(2017/11/21)
→南極/環境保護条約(2017/12/20)
→南極/ブリザード(2018/01/04)
→南極/S17(2018/02/16)
→南極/オゾンホール(2018/04/18)
→南極/漁協と釣りと生態調査(2018/05/07)
→南極/いつでも死ねる場所(2018/08/13)
→南極/南極までの遠さはどれくらい(2019/04/29)
2) 南極観測隊に関する内容 → タグ:観測隊
この内容が(おそらく)メインコンテンツになる内容です。
→観測隊/スケジュール(2017/11/13)
→観測隊/研究観測(2017/11/24)
→観測隊/観測隊構成(2017/11/26)
→観測隊/オーストラリアでの行事(2017/12/01)
→観測隊/砕氷船しらせ(2017/12/08)
→観測隊/日本南極観測隊の歴史(2017/12/11)
→観測隊/昭和基地(2018/02/25)
→観測隊/夏の過ごし方(2018/03/10)
→観測隊/生活諸係(2018/03/23)
→観測隊/南極ごはん(2018/04/08)
→観測隊/冬の過ごし方(2018/06/08)
→観測隊/夏訓練と冬訓練(2018/07/14)
→観測隊/情報発信(2018/07/29)
→観測隊/輸送の手引き(2018/09/12)
→観測隊/みずほ・あすか・ドーム基地(2018/10/18)
→観測隊/昭和基地の娯楽(2018/11/05)
→観測隊/内陸観測(2019/01/27)
→観測隊/限界医療(2019/02/12)
→観測隊/観測隊の装備品(2019/03/07)
南極に関する記述がある本やウェブサイトはすでに十分な数があるのですが、その大部分の内容は南極の自然気候や生物、研究活動、探検歴史などに関するものです。しかし南極についてではなく、日本の南極観測隊そのものに関しては同じ研究者に対してもあまり知られていません。
JARE59でどれくらい期間、何人くらいの人間が、どのような活動をするのか。
JARE59ではそのためにどんな準備をして、どんな訓練を行い、どのような行程を経て活動をしていくのか。
JARE59は何を目的としているのか。
そのようなことを記述していきたいと思います。
現地での実際の活動や、それに関してすっごーいたーのしーといった内容は基本的には記載しない予定です(*1)。というのも、自分は今回が初めての南極で、右も左もわからないし、失敗することもあるだろうし、何もかもうまくいかず、前後不覚になり果てることもありえるわけで。要は現場で実際にうまく行くかわからないので、そういった内容は可能な限り書かないというリスク軽減だと思ってください。
それと本ウェブログは基本的に観測隊の最新の活動内容をお届けするものではありません。南極観測隊の活動が国家事業の一種であり、大本営の報道が優先する必要がある場合があるためです。非公式が先に発表するとどうなるかはよくわかりませんが、もしかするとわたしの首が飛ぶかもしれません(*2)。
例えば南極に突如開いたゲートからのちにジャムと呼ばれる異星人の飛行機が飛び出してきたり、遊星に付着していた物体Xによって基地が破壊されてどうせ死ぬなら道連れだという勢いで頑張っていたとしても、そういったレベルの情報はかなり重要なので公式発表(*3)があるまでの間はこちらから発表するとはできません。
最新の内容や南極観測隊に関するまともな情報が欲しければ、
→国立環境研究所 南極観測のホームページ
→昭和基地NOW
などをご覧ください。
3) 南極観測隊員に関する内容 → タグ:隊員
自分が高校生のとき、とある公演をした南極観測隊経験者の方は「南極に行きたければ金持ちか研究者になれ」と言いました。残念ながらお金持ちには向いていなかったので(*4)研究者になり、結果的には南極に行くことになったので、個人としては方針はおおむね正しかったわけですが、実際のところ観測隊の中で研究者が占める割合はそれほど多くありません。JARE59の観測隊にはいろんな人々がいます。
そうした雑多な人物を紹介していくわけですが、年齢とか血液型とか家族構成とか趣味とか弱点とか性癖とか黒歴史とか、なんかそういう他人の個人情報とかわたくしわりと関心がないというかどうでも良いのでしません。
→隊員/気水圏一般観測研究夏隊員の場合(2018/03/01)
→隊員/気水圏夏隊同行者の場合(2018/03/12)
→隊員/多目的アンテナ越冬隊員の場合(2018/04/06)
→隊員/重点研究観測宙空圏越冬隊員の場合(2018/06/15)
→隊員/気象定常観測越冬隊員の場合(2018/07/02)
→隊員/車両越冬隊員の場合(2018/11/03)
紹介するのは、
- 南極での仕事内容:何をするために南極に来たか
- 南極に来ることになった経緯:どうすれば南極に来られるか
に絞りたいと思います。というのも、これらの情報が新たに南極に来たいと思っている人々に役立ちそうだと思ったからです。
4) その他 → タグ:その他(+おわりに)
それ以外の内容です。
→その他/もふもふモフモフ(2017/11/24)
→その他/宇宙よりも遠い場所(2017/12/31)
→その他/ドラゴンと蜃気楼(2018/05/21)
→その他/ドーム旅行中に書いていたもの(2019/01/26)
→おわりに(2018/05/30)
5) 書籍化記録 → タグ:書籍
光文社新書『南極で心臓の音は聞こえるか 〜生還の保証なし、南極観測隊〜』の執筆開始から出版に至るまでの記録です。
→書籍化記録:2019年7-9月_村長召喚
→書籍化記録:2019年10月_台風19号通過
→書籍化記録:2019年11月_シャイニング続編
→書籍化記録:2019年12月_天元無限智勇双全ブラスターマスターゼロ2
→書籍化記録:2020年1月_ブリジット・クリアリー焼殺事件
→書籍化記録:2020年2-3月_Iconoclasts
→書籍化記録:2020年4-5月_ねこだまり
→書籍化記録:2020年6月_すべてがFになる
→書籍化記録:2020年7月_サイン
→書籍化記録:2020年8月_ラジヲ
以上の内容を適宜更新していくことになります。隊員のSNSの情報発信は公序良俗に反するものや観測隊・南極観測の名誉を傷つけるものは認められないことになっていて、なんかこの「はじめに」を書いた時点でだいぶ怪しい気がするのですが、突如このブログが消えたらそういうことだと思ってください。
遅れましたが、このページを含む本ウェブログの主な記述者は越冬の一般観測研究の山田です(*5)。本ウェブログはの2017年11月からJARE59越冬隊終了の2019年3月までを目標にのろりのろりと更新していく予定です。